みなさまが接している太陽星座と西洋占星術がごちゃ混ぜになってしまっている、という問題があります。
病気や治療、受胎などに関してはホロスコープ(太陽星座ではなくて、もっと詳しいもの)をもっと複雑に考察し、さらに時期やハウス、ミッドポイントやその他の感受点なども見たりしながら、(当たるかどうかは別として)答えを導きます。
西洋占星術と医学とを関連づけようとまじめに研究されている方もいらっしゃいます。(私も本を持っています。が、読んではいません)
そういう方たちにとっては「乙女座=下痢ピー」は重要です。
西洋占星術家にとって、乙女座=(みなさまが親しんでいる)乙女座ではないからです。西洋占星術家にとっては、乙女座=処女宮です。
ですから「乙女座の人はみんな便秘か下痢ピーの問題を抱えている」と思うのは間違っています。
なので、便秘や下痢ピーに効くアロマ(そんなのあるのか?)を乙女座の人に対して「あなたの香りよ〜」というのは間違っている、ということです。
もうひとつ、
先日ある人と話をしていたのですが、会話の中で
「射手座はフェアが好きですから」
と出てきました。私は日本人なのでフェアという言葉が分からなかったので聞いてみると、「公平」と答えてくれました。(でも、相手も日本人でした(笑))
つまり、その人曰く「射手座は公平なことが好き」です。
ですが、それはピンと来ません。
公平→バランスを取る→天秤座 です。
公平→正しい→正義→水瓶座 です。
ここで、正義は天秤座では? と思った方もいらっしゃると思いますが、それは後日に譲ります。
さて、フェアを辞書で調べてみると、
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/30229/m0u/fair/
これは全体的に天秤座っぽいです。
ですが、敢えて射手座を探すと、
4.あたりは射手座っぽいです。
4 有望な, 見込みのある
He is in a fair way to being elected.
彼は当選しそうな形勢だ.
あと、5.もちょっと射手座っぽい。
ですが、フェアにはもうひとつあって
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/30238/m0u/fair/
これはまさに射手座っぽいですね。
つまり、昔々その昔、西洋占星術に興味のあるだれかが訳した時に、フェアを公平って訳しちゃったんでしょうね。あるいはその方が星占いの本を原書で読んだか。
ここでいうフェアは日本語のセールみたいな感じです。○○フェアーっていうアレです。
上記ページの後の方に
[古フランス語←後ラテン語fēria(祝日). 市場は祝日の行事であった. △FEAST]
とあります。
フェスタ、フェスティバルってのも同じかもしれません。
つまり、フェアは祝日なんですね。
祝日はおそらく、
神さまの日。
楽しい日。
(市場なので)活気づく日。
これなら、射手座がフェアが好きというのはうなづけます。
つまり、山羊座がばい菌から守ってくれる、乙女座が下痢ピーと同じようにどこかで変換を間違ってしまっているのです。
タロットも同じですが、星占いは私たちの生活と言語システムが違います。単語ではありません。日本語で言うのならイメージです。
ただしそれはぼんやりとしたものではありません。明確なものです。
それを理解しないで単語だけをつなげていくと、伝言ゲームみたいにどこかで狂っていくのです。