
まだまげも結えない出世スピード。100年ぶりの快挙は逃しましたが、話題性も実績も抜群でした。
しかし、逸ノ城関は、相撲留学に来た当初(高校1年生)は、まだ身体も小さく、とっても弱かったそうです。
もっともな課題は下半身で、コーチから徹底的に鍛える特訓を命ぜられました。
その特訓は、100キロ近くある大型トレーラー用のタイヤを持ち上げるトレーニングでした。
鋼鉄の重りがついたそのタイヤを見たとき、逸ノ城関は
「コレ、イイっスね!」
と、目を輝かせて喜んだそうです。
このタイヤでトレーニングを積めば、下半身が鍛えられて、もっと強くなれるという確信があったからです。
高校時代のコーチは逸ノ城関を三つの視点で賞賛しています。
・素直
・まじめ
・強くなりたいという気持ちが強い
『強くなりたい』との強い思いが強ければ、
『必ず実現させたい』との思いが強ければ、
一見辛そうなトレーニングも、目が輝く喜びに変わるのです。
辛くても、やり遂げた後に、自分が本当に欲しいお宝を手にしているイメージができているからです。
●自分の幸せのイメージを固める
自分が何を求めているのかが明確になれば、それに向かうための苦しみは喜びに変わります。
同じ内容でも、違う受け止め方、違う意識、違う取り組み方になるのです。
ですから、違う成果が現れるのは、当然です。