
今朝読んでいた本に興味深いことが書かれていましたので、ご紹介します。
「被害者」を生きるか、「責任」を生きるか
うまく行かないことを人のせいにしたり、環境のせいにしたりする生き方が「被害者」です。
この、被害者は本当に気持ちが良いし、魅力的です。
自分が被害者であることを周りに吹聴すれば、同情を得られます。
「大変だったんですね。大丈夫ですか? 心配です」
注目を集めることも可能ですし、「自分が正しい」と思い込むこともできますから、プライドを守ることもできます。
ですが、決定的にできないことがあります。
それは、「学習」です。
結果の原因が外側(相手や環境)にあるのですから、そこから自分を変えようとする学習を得ることはできません。
しかし、
学習がないところに、成長はありません。
成長がないところに、成功はありません。
自分が今より良くなりたい、もっと幸せになりたい、そう思うのなら、自分の行動を変えていく必要があります。
そのためには、原因を自分に求めることです。
自分の行動を振り返り、学び、次に生かす方法を考えるのです。
そうして、次の活路や次の光が見えるのです。
余談ですが。
私はこの考え方を前職のセブン-イレブン・ジャパン時代に徹底的に叩き込まれました。
「雨が降ったので売上が落ちました」
「景気が悪いので、売上が下がっています」
これらは一切認められませんでした。
雨が降ったから、売上が落ちたのではない。
雨が降ることを予測できなかったことに問題がある。
雨が降ったことに対応できていなかったことに問題がある。
景気が悪いので、売上が下がったわけではない。
景気が悪いのでお客さんの購買動向に変化が現れた、
その変化について行けていないから、売上が下がった。
つまり、お客様の(購買)変化に対応できていない自分に原因がある、ということです。
雨が降ったら、
遠くのスーパーに行くよりも近くのコンビニで済ますお客が増えるかもしれません。
まとめ買いが増えるかもしれません。
気温が少し低下すればホット商品が売れるかもしれません。
つまり、状況に応じていくらでも対応できるのです。
その、対応のアイディアをどれだけ出せるかです。
その、アイディアはどこから出てくるのか。
それは「お客様が何を求めているのかとことん考える」
です。
つまり、相手や環境に自分を合わせるために、相手や環境のことをとことん考え、自分ができること、自分の役割をきちんと果たす。
ということです。