「小さな企業で専門性を身につけたい」
それは一見正論のように思えます。
しかし、専門性は教育されない限り身につかないであろう、ということも容易に想像がつきます。
もちろん、職人技みたいなものもあるかもしれません。師匠の腕を盗むとか、師匠を見て学ぶとか。それは確かに専門性を身につけることになると思いますが「小さな企業で専門性を身につけたい」の「専門性」が職人技を示してはいないでしょう。
でも、仮に身につけられたとします。
さて、専門性を身につけたれたら、次にどうしますか?
問題は、ここです。
つまり、多くの場合、専門性では給料は上がらず(職人技を除くとね)、給料を上げるためには管理職にならなくてはなりません。
「小さな企業で専門性を身につけたい」
は、その先が見えてこないのです。
イヤ、専門性を身につけたら食べていけるでしょ。
そう思うかもしれません。ところがこれはこれで問題点があるんですね。それは後日記します。
そして、多くの場合は専門的なものを見つけたらそれしかやらない(できない)のですから、それはそれで同じことを毎年毎年繰り返すで、苦しいのです。
リーマンショックは未だに尾を引いています。
ですが、あの時リーマンの幹部たちはクビになった後、メーカーに再就職したそうです。楽々と。
偉い人たちは、業種を越えてリーダーになります。
マックの社長はマックだったもんね。