霊感でしょうか。直感でしょうか。山勘でしょうか。ハッタリでしょうか。ごめんなさい。もっとまじめに書きます。
昨日ショッピングで迷うことを記しましたが、今日は占いに絡めてそれを記したいと思います。
私が占いをはじめて間もない本当に初心者の頃、占いは情報提供だと思っていました。
例えば、Aを選択するとこうなる、Bを選択するとこうなる…
・・・それではあまりに嫌味ですね。変えます。
例えば、Aのメリットはこうでデメリットはこう、Bのメリットはこうでデメリットはこう、
というような感じです。決断のための情報提供だと思っていました。
AとBの選択で悩んでいるんですね?
では占ってみましょう。
Aを選択したときのメリットはこうでデメリットはこうです。
一方、Bを選択したときのメリットはこうでデメリットはこうです。
よろしいですか? さぁ!キメましょう! 決断しましょう!
キメるのはアナタです!
アナタの人生なのですから!!
それは一見、相談者を尊重し、相談者が気づかない情報を提供し、選択できるように支援をしているように見えます。
ですが、それは完全に間違っていました。
そういう占いは無責任です。
情報は多ければ多いほど、迷うのです。
情報を提供することは、相手を混乱に陥れることになるのです。
レッスンでは冷蔵庫の話をしていました。
冷蔵庫を買いに電気屋さんに行ったとします。
その時店員さんAは、あらゆる冷蔵庫の特徴を説明してくれます。
「こちらの商品は新商品で、こちらの商品はエコが特徴で、こちらの商品は棚が上下できて、こちらの商品は両開きで、こちらの商品は製氷機がついていて、こちらの商品は野菜を新鮮に保てて、こちらの商品は瞬間冷凍ができて…」
一方、別の店員さんBは、冷蔵庫の特徴を説明する前にお客さんの家族構成やニーズを聞きます。
「何人家族ですか? 買い物の頻度はどの程度ですか? お子さまはお弁当がありますか? 専業主婦ですか?」
「そうですか。なら、こちらの冷蔵庫がお客様にはピッタリです」
どれだけ冷蔵庫の種類があったとしても、その人にとっての必要な機能は決まっています。あるいは、明確な優先順位があります。
ですが、たくさんの冷蔵庫を前にして優先順位が変わってしまうのです。
ほとんど料理なんか作らないのに
「野菜がフレッシュか〜、野菜足りていないしな〜。この冷蔵庫を買ったらこれから野菜中心の料理を作るかも…」
みたいに。
占い師の役割は情報を提供するAみたいな店員であってはなりません。
お客さんのライフスタイルからニーズと優先順位を読み取り【聞き出し、じゃないってところがポイントね】、ピンポイントの情報を提供するのです。
つまり、占い師にとって最も重要な能力は、その人のライフスタイルからその人が本当は何を欲しているのか、その人に本当に必要なものは何なのか、を想像できる力だ、と言えます。
本当に欲しいもの。
それは、口にしている(意識している)ものとは違うかもしれません。
だから、聞き出すではダメなのです。相談者さんに普通に質問をしていきながら、ホロスコープを基に、本当に求めているものを探るのです。